愛するもの
トラック運転手をしている僕にとって健康管理はとても大切だ。トラック運転手の仕事には何よりも健康であることが大事で、体調不良だとその日の勤務を禁止されたりするし、運転中に急に体調不良を起こすと、それで交通事故にもつながりかねない。
だから、栄養バランスの取れた食事が必要なんだけど、僕は唐揚げが大好きだ。大好物だ。愛していると言ってもいい。唐揚げさえあれば、他のおかずも主食のご飯も要らない。食べるけど。
たまに食べるならもちろん何の問題もないが、唐揚げはやはり油を使った揚げ物なので、食べ過ぎると良くない。良くないと、分かっちゃいるけどやめられない、って歌にもあったけど、まさにそんな感じ。何しろ愛している。
良縁に
実は、結婚相手も唐揚げがつないだ縁だった。
僕は毎日、同じルートを走る仕事のトラック運転手だったので、昼どきを過ごすタイミングも場所もいつも同じだった。そこは比較的オフィスが多い場所で、昼どきにはキッチンカーが何台か集まるような場所だったのだ。今の嫁さんはその中の唐揚げのキッチンカーで働いていた。
嫁さんはバイトだったんだけど、とにかくそのキッチンカーに何度も通ううち、バイトをしていた嫁さんと出会い、結婚できたというわけ。
そういや、今どきは「嫁さん」なんて言うと「使い方を間違っている」と指摘する人もいるらしいけど、そう固いこと言わなくてもいいような気もする。
とにかく、まさに唐揚げのおかげで結婚できたようなものなので、唐揚げには感謝しかない。