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タクシー運転手 体験談

ストレスの恐怖

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現代社会の仕組み

現代人はとかくストレスにさらされています。特に重いのが人間関係によるストレスです。
人は高い給与に惹かれ、そこそこ大きな会社に就職します。必死に就職します。
若いときは「ストレス? 無視無視。とにかくたくさん給料もらって勝ち組にならなきゃ」と考えがちです。しかし、待ち受けているのは無理解な上司や、無責任な先輩、無理な同僚、無口な後輩と一緒に仕事しなければならないことから抱えるストレス。
そうしたストレスから、うつ病になったり、胃かいようになったり、体調を崩してしまう人も多いそうです。
そこまでいかなくても、とにかく日ごろからイライラします。それで家族に当たっているうちはまだ良いのですが、家に帰ると、夜な夜なネットに他人への悪口雑言を書き込むようになります。
そんなことをしていると、他人が書き込んだ悪口雑言も目にします。中には、自分が秘かに応援するアイドルをけなしまくる書き込みを見つけ、さらにイライラします。

よくある日常

そんなある日、後輩のミスを取り引き先に謝罪しに行くことになります。部署の上司も同行します。
後輩は責任を重く感じていないようで、能天気そうで、思わずムカッとします。しかし、隣にはムッとした表情の上司がいて「先輩であるお前の監督不行き届き」と言われているようで、その視線を感じて冷や汗も出ます。
そんな自分たちを乗せたタクシーの前に、ゆっくり走るトラックがいます。何か大きな車体で偉そうです。
それにタクシーの運転手も、自分たちのこの「ムカッと」と「ムッと」と「冷や汗」に満ちた空気を読み取っていないようで、のんきにタクシーを運転している様子で余計にイライラします。
「よし、今夜はネットでトラック運転手とタクシー運転手を思い切りこき下ろしてやろう」と決心します。

訪れた転機

それから3年、ストレスで体を壊し、しばらく休職し、新しく仕事を探すことになります。「もう二度と人間関係のストレスに悩まされたくない」と決意し、就いた仕事がタクシードライバー。
人間関係のストレスはありません。たまには嫌な客もいますが、別に深く付き合うわけではないので無問題です。
上司の顔色をうかがう必要も、同僚のねたみを気にする必要も、後輩の働きぶりを気に掛ける必要もありません。ただ、自分の仕事を全うすればいいのです。
おまけに休みも多く、それに休日に取り引き先から携帯に電話がかかることもなく「人生って自由」を満喫しています。
ネットでタクシードライバーを「底辺職」だのなんだの言う書き込みも目にしますが、こっちが完全に上目線なので「よほどストレスがたまっているんだな。可哀そう」としか感じません。

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