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トラックドライバー

信念に生きるって?

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父の反対は?

俺の高校時代の友人で、トラック運転手になったヤツがいる。
ヤツの父親は銀行員をしていて、銀行員というと「お堅い仕事」というイメージしかないので、その息子がどちらかというと「荒くれ者」なイメージのトラック運転手になったのは驚きだった。
最近、ヤツと再会して久しぶりに飲んだので、それについて聞いてみた。
「トラック運転手になると言ったら、父親は反対しなかったか?」と。
すると、ヤツの親は放任主義で、就職先などに一切口出しすることはなかったというのがヤツの答えだった。
ヤツは大学で国際政治を学んだ。ヤツの中では、政治と物流が結びついたんで、物流の現場の最前線であるトラック運転手になろうと思ったようだ。それに、車の運転が好きで、トラックに乗ることにも憧れていたとか。
そんなヤツに父親が厳しく教えたことがあった。
それは人間には「理念」が大切だということだった。

この世の地獄って?

理念、つまり信念と言ってもいい。
人は人生につまずいたり、迷ったとき、どっちに行くかを判断するのに、そのよりどころにするのが信念だという。信念がなく、そのときの損得気まぐれで道を選択すると、失敗したときに自分ではなく他人のせいにする。他人をうらむようになる。
人は他人をうらむと、そのうらみの感情が必ず自分にはねかえってきて不幸になり、うらみつらみの中で生きていくことになる。これ以上の地獄はないという。
何だか、深いような、考え過ぎのような、よく分からない話だった。
で、ヤツは自分の信念に従ったら「別にトラック運転手でもいいじゃん」ってことになったらしい。
ただ、「トラック運転手の仕事もなかなか大変でさあ」とつぶやくヤツのさわやかさが、何だか憎らしくも思えた。

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