ドライバーのための転職情報コラム

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タクシー運転手 体験談

稼ぐより食べたい

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自分だけの楽しみ

僕はタクシードライバー。まだ20代なので、業界ではかなりの若手だ。
タクシードライバーになったのは、もちろん車の運転が好きということもあるけど、比較的自由度の高い仕事だから。
ある程度は売り上げがないと生活できないから真面目に頑張って仕事をするけど、あまり無理して「ものすごく稼ぎたい」という気持ちもない。なんて言うと「ゆとり世代か」と言われたりもするけど、まあどうでもいい。
僕は仕事も一所懸命やるけど、同時においしい食べ物への興味もムチャクチャ強い。タクシーであちこち行くのが仕事なので、街中のいろいろな飲食店と出会う。直感的に「おいしそうな店構えだな」と思うと、お客さんを探すのはそっちのけで入店し、食べてみる。
僕は約20時間タクシーを運転し、翌日は丸1日休み、それで勤務日は月に12日間くらいで、休日が18日間くらいという隔日勤務で仕事している。そのあり余る休日には、仕事中に見つけた「おいしそうな店構え」の飲食店に行く。
それをSNSとかで広く発信することもなく、ただただ自分だけの楽しみとしているところが、我ながら「オトナ~」と思うポイント。

人の役にも立つ

仕事の合間のグルメ探訪は、単なる趣味でやっている。
だけど、それがたまに仕事に役立つことがある。「このへんで、どっかおいしい店知らない?」と聞いてくるお客さんがいるのだ。僕は「食べ物は好みが人それぞれですから」と言いつつ、知っている飲食店の中でも、なるべく「流行っていた」店に連れて行く。「流行っていた」ということは、大勢が「おいしい」と思ったはずだし、まあそんなにおいしくなくても混んでいれば人は「おいしい」と錯覚するからね。実際、そうやって連れていったお客さんはたいてい満足してくれる。
そして喜んでくれたお客さんはリピーターになってくれるし、また他のお客さんに「あの運転手はおいしい店に詳しい」と吹き込んでくれる。
結局、僕のタクシーを利用してくれるお客さんも増えてきた。お客さんが増えると収入も増え、ますますおいしいお店にも行けるようになった。
僕もうれしいし、お客さんも喜んでるし、たぶん、飲食店も僕が連れていったお客さんの分、儲かっている。こういうのを三方良しと言うのだろう。

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