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セールスドライバー 体験談

セールスドライバーの恐怖体験

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大変な仕事

私は宅配便のセールスドライバーとして働いています。
私が担当する地域は住宅街で、個人宅に荷物を届けることが圧倒的に多いです。そして荷物も圧倒的に多く、1日に多いと100軒ものお宅に荷物を届けます。大変です。
しかも昼間は不在であることが多く、ポスト投函ができる荷物は良いのですが、そればかりではないので、再配達も多くて大変です。マジ大変です。
時間指定があって、無理矢理時間を調節してその時間通りに行っても、不在なことがあります。時間指定を忘れて出掛けたのか、急用ができて出掛けたのか、はなから気にしてないのか知りませんが、マジ大変です。滅法、つまり法が滅ぶほど大変です。

だろう運転

また、住宅街は歩行者、自転車が多くて、いつもより以上の注意が必要です。
それでも私らドライバーも人間です。時間指定に遅れないように焦り、連続しての不在にイラッとし、長時間勤務に疲労もたまってくると、ついつい注意力が減退してきます。
トラックを走らせるルートは大体いつも同じです。言わば、通い慣れた道なので、慣れから来る油断もあります。
その角は住宅街の外れにあり、一時停止の標識もないのですが、私は一応、そこを通りかかるときは速度を落とします。住宅街の角ですから。
しかし、その日は焦りとイラつきと疲労と油断がたまりにたまり「いつも誰も飛び出してこないから、たぶん今日もこの角から誰かが飛び出してくることはないだろう」とタカをくくり、減速しないで進みました。

恐怖の後

すると、突然角から子どもが乗った自転車が飛び出してきました。私は慌ててブレーキを踏みましたが、間に合いません。車の前方に何かがぶつかる衝撃を感じ、私は血の気が引きました。
賠償、免許のはく奪、失業、前科‥と、私の頭の中で雷雲がグルグル逆巻いているようでした。そして、目の前が真っ暗闇に覆われるような感覚に襲われました。
次の瞬間、私はトラックの運転席で「ハッ」として目を覚ましました。周囲を見渡し、荷物を届けたお宅のあるマンションの前に停めたトラックの中にいることに気付きました。
恐らく、荷物を届けた後、運転席に座ったとたんに安心して寝落ちし、そのまま夢でも見たのかもしれません。恐ろしくリアルな悪夢を。
それとも‥。

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