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トラックドライバー 体験談

ライバル

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そもそもチームプレイは苦手

俺はトラック運転手歴5年。仕事には慣れた気でいるが、まだヒヨッコと言っていいかもしれない。
俺は学生時代、陸上競技の選手だった。陸上はいろいろあるスポーツの中でも、チームプレイではなく、個人競技の要素が強く、チームプレイが苦手だった俺にはちょうど良かった。陸上でもリレーなんかは今一つ苦手だったな。
そんなわけで「仕事は1人が基本」のトラック運転手の仕事は、チームプレイを苦手とする俺の性分にちょうど合っていた。
しかもスポーツ同様、俺を仕事に駆り立てるものがあった。それはライバルの存在だ。
学生時代の俺も、足の速いヤツを勝手にライバル視して「負けてたまるか」とやる気をバーニングさせて練習に励んだ。トラック運転手は体力仕事でもあるので、そんな学生時代の「負けてたまるか」の気持ちが再バーニングしたわけだ。
というわけで、俺は勝手に同僚のトラック運転手を「俺のライバル」ってことに設定した。

メモって集計して勝敗を決める

そいつは、歳は俺より上だが、キャリアは俺より下のオッチャンだ。キャリアは短いくせに、さすがに歳の功なのか、なかなかの運転技術を持っていた。それで勝手に「ライバル」と思わせてもらうことにした。
ライバルとして俺はそいつと勝手に張り合っている。と言っても「どっちが早く荷を届けるか」とか「どっちがより多くの荷を届けるか」とか「どっちがより長い時間の仕事に耐えられるか」なんてことで競うわけじゃない。さすがにコンプライアンスがうるさい。
そうじゃなくて「1か月にどれだけ仕事をこなすか」で競っている。
ウチの会社は毎日の運転手の行き先、荷物が掲示板に掲げられる。俺は自分の分だけじゃなく、そいつの仕事もメモって、月末に集計する。トラック運転手の給料は「やればやっただけ稼げる」仕事なので、よりキツイ仕事をしたほうが給料も多い、はずだ。
それで俺のほうが明らかにキツイ仕事をしてたりすると「先月は負けたが、今月は勝った」とひとりほくそ笑む。
考えてみればバカみたいだ。俺も早く「ライバルは自分自身」と言い切れる大人にならなくちゃ。

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