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トラックドライバー 体験談

どちらも厳しい世界だけど

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料理人の友達

料理人になった友達がいる。
高校時代からの友達なんだけど、昔からストイックなやつだった。
ただ、父親も料理人だったとか、親戚知人に料理人がいるってわけじゃなかった。
料理人は職人の世界だ。一人前の料理人になるには厳しい修業を経験しなければならない。話に聞くだけでも、世にも厳しい。今どきの若者だけじゃなく、俺ら30代世代にも「なかなか飛び込めない世界」の1つだと言える。
手に職をつけるのは魅力だが、その前提として「厳しい修業」はやはり避けたい。料理人になった友達は、俺と同世代ながらそんな世界に飛び込んだのだから、大したもんだ。どてらい男(やつ)だ。
数年前に彼に会ったとき、なぜ料理人になったか聞いてみた。「厳しい世界で鍛えられるってのが自分に合ってる」と答えた。そういや高校時代も厳しい練習で知られる野球部だったっけ。

トラック運転手の俺

かくいう俺はトラック運転手をしている。今は労働環境がきちんと整備された会社に勤めているが、以前はいわゆるブラックな企業も経験した。法令を超えて働かされ、それで病気になっても「いつまで休むつもりだ! ボケ」と怒鳴られるようなところだった。
その会社を辞めた後、料理人になった友達にそんな境遇を愚痴ったら「俺にはそんな会社は無理」と笑ってた。心の中で「お前が言うな」と突っ込んだ。
というのも、俺がブラック企業で心身ともにボロボロになっているとき、頭の片隅に料理人になった友達が厳しい修業に耐えている姿があり、俺も「会社に」ではなく「その友達に」負けたくないって気持ちがあったからだ。
だけど、辞めた今だから言える。「厳しい修業」と「ブラックな環境」は違う。
ちなみに、俺がトラック運転手になったのは、運転だけして稼げるなんてボロいと思ったから。ブラック企業を辞め、きちんとドライバー専門の求人サイトを活用し、今の会社を見つけることができた今は、そんな安直な考えは捨てたけど。

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