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トラックドライバー 体験談

これぞトラックドライバーの特権

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古人の知恵に学ぶ前に

「名物にうまいもんなし」。昔の人はうまいことを言ったものだ。ほかにも「稼ぐに追いつく貧乏なし」とか「情けに歯向かうヤイバなし」とか「情けにサオさせば流される」とか。
長距離トラックドライバーは、行く先々の地方でその土地のグルメが食べられてイイね、なんてよく言われるが、第一、いろいろな店に寄っている余裕もないのが現実。
そういったわけで、長距離トラックドライバーを長年やってるが「土地のグルメが食べられて良かった~」なんて体験は皆無‥だった、け・ど。
ウチの会社も長引く人材不足で従業員の労働環境を見直し、近年、勤務体制が改善されてきた。新人ドライバーの増加と定着に向けての取り組みだ。それに、やはり無事故・無違反でドライバーが疲弊することなく仕事するってことが、会社の信用にも結びつき、ひいては収益アップが実現するって動かしがたい事実に気づいたみたい。

レッ津ゴー!とは言うけれど

というわけで、時間や気持ちに余裕ができたので、地方に行った先のおいしい味を食べてみようと思い立った。
先日、行ったのは三重県津市。え~っ! 三重県って言ったら松坂牛や伊勢海老、桑名の焼きハマグリは有名だけど、津市って何があったっけ?と思いつつ、トラックを走らせていて目に止まったのが、風になびく「津ぎょうざ」ののぼり。
こぢんまりとした店だけど、トラックを駐車場に停め、店に入ってみた。店名に「ラーメン」とあるものの、昭和な中華店ではなく、「おしゃれ」とも言えるような、カフェ風のこぢんまりした店だ。メニューを見ると、店名通りラーメンにかなり力が入っているよう。
それでチャーシューメンと、せっかくだから津ぎょうざを注文。平日の昼下がり、親子連れで7割ほどが埋まる店内で料理を待った。

津ぎょうざ降臨

やがて店主の奥さんらしき女性がチャーシューメンと津ぎょうざを運んできた。チャーシューメンは、焦がしニンニクの香ばしさが空腹な胃をくすぐり、満足の予感しかしない。まずスープを口にしてみる。悪くない。
「孤独のグルメ」の松重豊になったつもりで麺にも箸を伸ばす。ズズズッとすすると、しっかりしたコシのなめらかなのど越し。ウン、うまい。チャーシューも豊かな美味が口中に広がる、いかにもなチャーシューだ。
さて、次は津ぎょうざに行ってみよう。普通のぎょうざの倍以上はある大きなサイズで、しかも揚げてある。これが津ぎょうざの特徴だそうだ。
だいたいサイズが大きいと味も大味ってことがある。ひと口食いついてみると、これもうまい。アンがとにかくジューシーで、口の中が奥深いうまみでいっぱいになる。夢中になってチャーシューメンと津ぎょうざを交互にほおばった。ウン、この組み合わせで正解だ。
値段以上にぜいたくなチャーシューメンと、ボリューミーな津ぎょうざにすっかり満腹になり、また日本のどこかで名物グルメを孤独に味わおうと、西の空の明けの明星に誓った僕でした。

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